キヨバート先生〜💦
うちのクラス、最近ちょっと心配な子がいて……
少し不登校気味で、どう関わればいいか悩んでるんです。
そっか。どんな感じ?
朝になるとしんどいみたいで、欠席も多いんですよね。
家庭に連絡はしてるんですけど、何を話せばいいのかよくわからなくて。
「また来てね」って言うだけでいいのか、それとも何か特別なことをしないといけないのか……
うんうん。「何かしなきゃ」って焦る気持ち、よく分かるよ。
でもね、不登校対応で一番大切なのって、実は「どう登校させるか」じゃないんだよね。
え……じゃあ、何ですか?
「どうつながりを切らないか」だよ。
登校するかどうかより前に、
「この先生は自分のことを忘れていない」
「自分の居場所が残っている」
そう感じてもらえるかどうかが、すごく大事なんだ。
……つながりを切らない、か。
家庭連絡や家庭訪問って、そういう意味があったんですね。
そう。今日はその「つながりを切らない関わり方」を一緒に考えてみよっか。
\この記事では/
- 「また学校に行ってみようかな」と思える、つながりを切らない関わり方
- 家庭連絡や家庭訪問で大切にしたいこと
- “戻ってきやすい学級”は、日頃の関係でできている
不登校・行き渋りの対応に悩む先生のために、現役生徒指導主事・キヨバートさんがお伝えします❣️
1.なぜ「つながり」が大切なのか
こんにちは!現役教員のキヨバートです。
公立中学校で教員歴20年以上、生徒指導主事として
今も毎日、子ども・保護者・先生たちの悩みに向き合っています。
今日も、職員室での「キヨバート先生、ちょっと聞いて〜」の雰囲気で答えていくよ☕️✨
新学期が始まってしばらくすると、
朝になるとしんどそうにする子、遅刻や欠席が増える子、「学校に行きたくない」と話す子が少しずつ出てくるよね。
特にGW明けは、新しい環境や人間関係、頑張りすぎた疲れの反動から、エネルギーが切れてしまう子も少なくない。
そんなとき、先生として「なんとかしなきゃ」と焦る気持ちはよく分かるよ。
でも、不登校対応で本当に大切なのは——
“どう登校させるか”だけではなく、”どうつながりを切らないか”なんだ。
🍀 子どもが「また行ってみようかな」と思える理由
不登校の子どもたちは、「勉強が嫌」「朝が苦手」だけじゃなくて、こんな不安を抱えていることがある。
💭「自分はここにいていいのかな」
💭「教室に入りづらい」
💭「みんなにどう思われるだろう」
だからこそ、最後に子どもを動かすのは——
「勉強が遅れるよ」「そろそろ来ないと」という言葉じゃなくて、
「先生が来てくれた」「自分の居場所が残っていた」という、人とのつながりなんだよ。
🍀 大切なのは「見捨てられていない」と感じられること
不登校の子どもたちにとっても、「自分はここにいていい」と感じられること(自己肯定感)は、とても大切なんだ。
学校に来られていない時でも、
- 気にかけてもらえている
- 忘れられていない
- 居場所が残っている
そう感じられることが、子どもの安心感や次の一歩につながるんだよ。
▶︎ 自己肯定感や「存在を認める言葉」については、こちらの記事もぜひ読んでみてください。
あんのこのこのおばあちゃんの、ちょっと切ない、でも心温まるお話です🌈
→ 🌼【”役に立たない”と言われ続けた子が、90年生きられた理由はお姉ちゃんの”たった一言”だった】
🍀 でも、「いい言葉」だけでは届かない
「待ってるよ」「あなたいなくてさみしいよ」——その言葉も大切だよ。
でも、普段あまり関わっていない先生から急に言われても、子どもには響きにくいことがあるんだよね。
結局、“何を言うか”じゃなくて”誰が言うか”なんだよ。
だからこそ大切なのは、日頃の声かけ、小さな会話、家庭との連絡を積み重ねておくこと。
- 「この先生は見捨てていない」
- 「ちゃんと気にかけてくれている」
そう思ってもらえる関係づくりが、不登校対応の土台になるんだよ。
2.こまめな連絡は「長電話」じゃない
「こまめに家庭連絡をしましょう」と言われても、こんな悩みを持つ先生は多いんじゃないかな。
💭「何を話せばいいか分からない」
💭「長電話になりそう」
💭「忙しくて時間が取れない」
大切なのは、長く話すことじゃないんだよ。
“短くても、つながりを切らさないこと”が大事なんだよね。
実は僕も、初めて担任を持ったとき、忙しさにかまけて家庭訪問を2週間後回しにしてしまったことがあるんだ。
するとある日、その子の保護者から学年主任に連絡が入った。
怒っているんじゃなくて——不安そうに、「最近、先生が来られないんですが……」と。
その言葉を聞いて、すぐに家庭訪問に行って謝罪したんだ。
保護者も子どもも、ずっと待っていてくれたんだよね。
あの経験から、僕は「行く日を事前に約束する」ようにしたんだよ。
たとえばこんな短い連絡を入れるだけでいい。
週の初めに👉「○日に伺ってもよろしいですか?」
当日に👉「今から伺っても大丈夫ですか?」
これだけでも、「気にかけてもらっている」「忘れられていない」という安心感につながる。
そして、約束をすることで、自分自身も家庭訪問を後回しにしにくくなるんだよ。
急な生徒指導で予定通り動けない日もある。
そんな時も、「今日は伺えなくなってしまいました。また改めて訪問させてください」と一言連絡を入れるだけでいい。
会えなかった時こそ、連絡を入れることが大事。
「関わりを途切れさせない」という姿勢が、保護者への信頼につながっていくんだよね。
その子は卒業するまで不登校だった。
でも、2年間担任として関わり続けた結果、学校との関係が切れることはなかった。
「つながりを切らない」——その積み重ねが、子どもと学校をつなぎ続けるんだと思うよ。
3.家庭訪問は”つながりを届ける場”
家庭訪問って、配付物を渡して終わり……になっていない?
せっかく訪問するなら、「つながりを届ける場」にしてほしいんだよね。
そのために僕が意識していたのは、必ず“お土産”を一つ用意すること。
といっても、特別なものじゃなくていい。
たとえばこんなもの👇
- 部活の予定表や顧問からの伝言
- 新しい座席表
- 班のメンバーからの一言メッセージ
- 行事の案内や、今みんなで取り組んでいることの話
- 家でもできそうな課題
大切にしていたのは、「学校とまだつながっている」と保護者と子どもに感じてもらうこと。
席替えの後なら「今この子たちと同じ班だよ」って伝える。
行事前なら「今みんなでこんな準備をしているよ」を届ける。
プリントだけの日でも、班の子に封筒の整理を手伝ってもらって、一言メッセージを書いてもらうこともあったよ。
あんのこのこ
でも、保護者として正直に言うと……
たくさんのプリントを一度に渡されても、何から手をつければいいか分からないんだよね💦
だからできそうな課題を一つ渡して、丁寧に説明する。
事前に教科担と打ち合わせをして、その子に合った提出日を設定しておく。
そうすれば保護者の学習面の不安解消にもつながるし、「次の課題を取りに行く」という次回の家庭訪問のきっかけにもなるよ。
もちろん、すべてを完璧にする必要はないよ。
“一つ、一言を添える”だけでも、子ども、保護者とのつながりは変わるんだ。
「配付物を渡して終わり」じゃなくて、「つながりを届ける家庭訪問」を意識してみてほしいな。
4.戻ってきやすい学級づくり
不登校対応というと、「休んでからの支援」をイメージしやすいよね。
でも実は、“戻ってきやすい学級づくり”とも深くつながっているんだよ。
子どもが「ここに戻ってもいいかな」と思える学級には、こんな雰囲気があるよ。
- 欠席を責めない・「なんで休んだの?」という空気を作らない
- ミスを笑わない
- 自然に迎える
- その子の役割が残っている
こんな学級は、子どもにとって戻りやすい場所になるよね。
逆に、
- 失敗を笑われる
- 否定されることが多い
- 居場所を感じにくい
こんな学級は、一度離れると戻ることが苦しくなることも。
もちろん、学校は失敗しない場所じゃない。
むしろ、失敗しながら学び、成長していく場所だよ。
だからこそ大切なのは、「失敗しても大丈夫」「失敗しても受け入れてもらえる」と思える安心感なんだよね。
不登校対応は、「休んでから始まる支援」じゃない。
“普段から、子どもが『ここにいていい』と思える関係を作れているか”——そこからすでに始まっているんだよ。
5.まとめ ~「登校」より先に、「つながり」を切らない~
不登校対応で大切なのは、「すぐ登校させること」だけじゃないんだよ。
学校に来られていない時でも——
- 忘れられていない
- 気にかけてもらえている
- 居場所が残っている
そう感じられること。
そして、「この学校、このクラスにいていい」と思えるつながりを残していくこと。
その積み重ねが、子どもたちの「また行ってみようかな」につながっていくんだと思うよ。
もちろん、特別なことを毎回できるわけじゃない。
忙しくて、思うように動けない日もある。
でも——
一言声をかける、手紙を届ける、短く連絡する、仲間とのつながりを残す。
そんな小さな積み重ねが、「この先生は見捨てていない」という安心感につながっていくんだよ。
子どもたちが「この学校、このクラスなら戻ってもいい」と思える場所をつくれるのは、先生です。
大変なことも多いけど、一緒に頑張っていこう😊
不登校対応って、正解がなくて本当に難しいですよね。
「これでよかったのかな」と悩みながら、それでも子どものために動き続ける先生たちを、心から尊敬しています。
「つながりを切らない」——その気持ちだけで、きっと子どもに届いているものがあると思いますよ💕
今日も、お疲れさまです😊🍀
🌼おまけの話🌼 あんのこのこの同窓会
最後に、私の同窓会での忘れられないエピソードをひとつ。
先日、小学校を卒業して以来、三十何年ぶりに集まった同窓会がありました。
そこに、一人の紙袋を抱えた男性が現れました。
小学生の頃、やんちゃで、いつも先生に怒られていたAくんです。
Aくんはある日、教室の窓から校庭へ飛び出そうとしてコケてしまい、複雑骨折で2か月ほど入院することになりました。
封筒の中に入っていたのは——クラスのみんなが書いた、当時のお手紙でした。
「これは〇〇くんが書いてくれた手紙だよ。」
「これはあんのこのこちゃんの。」
みんな、自分が小学生の時に書いた手紙を「え〜!なんて書いてるの?」とドキドキしながら開封。
中身は……くだらない内容がほとんど🤣
「今日の給食は……」
「今日、〇〇くんと〇〇くんがケンカして……」
みんなで大笑いした後、彼はにっこり笑いながら言いました。
「ちゃんと返してね。僕の宝物だから。」
そして手紙を丁寧に回収していきました。
「すごいね、ずっと大事に取ってたの?」
と聞くと、彼は恥ずかしそうに話してくれました。
「先生がね、大変だったと思うけど、週に一回病院にお見舞いに来てくれてたんだ。
長い入院生活だったけど、先生が僕のことを気にかけてくれていることがすごく嬉しくって。
その時、先生がクラスの友達の手紙を持ってきてくれてたんだ。
『早く元気になってね』『待ってるよ』っていう優しいメッセージも、くだらない話まで……
みんなとつながっていることがすごく嬉しかったんだよ。
クラスの子が自分のことを忘れていない、ちゃんと帰る場所があるってことが、心の支えだったから。」
そしてその場には、もう一人——
転校してきてからしばらくして、クラスに馴染めず不登校になったBくんもいました。
私たちの会話を隣で聞いていた彼が、ぽつりと言いました。
「分かるなぁ。僕が学校に行けなかった間、ずっと先生が僕とクラスのみんなをつないでいてくれたんだよね。だから、今、僕はこの同窓会へ来れてるんだよ。
ちゃんとクラスに僕の居場所を作ってくれてたこと、今も感謝してる。」
その言葉は、楽しそうにビールを飲んでいる🍺もうすぐ70歳の先生を、まっすぐ見つめながら語られました。
「つながりを切らない」関わりは、何十年経っても、
ちゃんと子どもの心に残っています。
先生って、すごいな❣️
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