キヨバート先生、今日も授業中に〇〇くんが立ち歩いて…
もう毎日クタクタです😞
それは大変だったね。お疲れ様☕️
ところで、最近ずっと休んでいる△△さんのことは、どう?
△△さん…あ、今週も来てないですね。
特に問題は起きてないし、家にも連絡はしてますよ…
実はそこに、不登校対応の一番大事なポイントがあるんだよ☝️
不登校の子は、問題を起こさない。
だからこそ、後回しになりやすい。
でもね、それが一番こわいことなんだ。
\この記事でわかること/
- 不登校対応が後回しになりやすい「本当の理由」
- 「一人で抱え込まない」ための考え方
- 早期対応につながる「報告のタイミング」
- 記録・共有がチームを動かす理由
不登校対応に悩む先生のために、現役生徒指導主事・キヨバートさんがお伝えします❣️
1.「問題が起きない」ことが、問題
こんにちは!現役教員のキヨバートです。
公立中学校で教員歴20年以上、生徒指導主事として
今も毎日、子ども・保護者・先生たちの悩みに向き合っています。
今日も、職員室での「キヨバート先生、ちょっと聞いて〜」の雰囲気で答えていくよ☕️✨
不登校の生徒は、教室にいない。
だから、授業中に騒ぐことも、友達とトラブルを起こすことも、先生を困らせることも……ない。
目の前のことに追われている若い先生ほど、「来ていないけど、特に問題はない」って感じてしまいがちなんだよね。
でも、問題行動を起こす子には、嫌でも対応せざるをえない。
不登校の子は、声を上げないんだ。
だからこそ、意識して気にかけることが大切なんだよ。
キヨバートのエピソード
実は僕にも、忘れられない生徒がいるんだ。
2年間、一度も登校できなかった子。
シングル家庭で、僕が仕事帰りの夜8時くらいに家庭訪問に行くと、お母さんはまだ仕事で帰っていないことが多かった。
お母さんが大変なのを分かっているから、その子は妹と一緒に、家のことをしながらお母さんの帰りを待ってるんだよね。
そんな時間に家庭訪問に行っても、いつも顔を見せてくれて、いろんな話をしてくれた。
毎週必ず家庭訪問を続けたことで、「担任の先生」として認めてくれたのかな(笑)
学校には来られなかったけど、その子は卒業式に来てくれた。
そして——僕の離任式にも、お小遣いで買ったクッキーを持って会いに来てくれたんだよ。
1年間つながりを切らさなかったから、その子にとって最後に「ありがとうを伝えに行きたい」と思える人になれたんだと思う。
「こなすだけの訪問」じゃなくて、「つながりを残すための訪問」——その積み重ねが、確かに届いていたんだよね。
2.「一人で抱え込まない」が、すべての土台
不登校対応で最初に押さえてほしいことが、一つあるんだ。
それは、一人で抱え込まないこと。
「もう少し様子を見てから相談しよう」
「自分で何とかできるかもしれない」
そう思って、一人で動いてしまうことはない?
担任一人でできることには限界があるんだよ。
学校という組織を使って、情報を共有して、チームで動く。
それが不登校対応の基本の姿勢だよ。
一人で頑張ることが、必ずしも生徒のためになるわけじゃない。
チームで動くことが、生徒を守ることにつながるんだ。
Aくんのエピソード
こんな先生がいたんだ。
学年主任をしていた、優しくて、まるでみんなのお母さんのようなベテランの女性の先生。
その先生のクラスに、大人しくて体の小さなAくんという生徒がいた。
小学校からの引き継ぎでは、お母さんがネグレクト気味で、調子が悪くなると、小学校の給食でなんとか食事をとれていたという情報があった。
中学校に上がると給食がなくなり、お弁当になる。
お母さんがしんどい時期は、お弁当が作れないこともあったんだろうね。
Aくんは、だんだん学校に来なくなっていった。
その先生は、Aくんが入学してきてからずっと、学校の様子をこまめにお母さんに連絡して、つながりが切れないようにしていたんだ。
Aくんが休みがちになってからは、どんなに忙しくても、2日に1回は必ず家庭訪問。
それと同時に、管理職に相談し、専門機関と連携。
お母さんとも話し合って、学区は違ったけど、Aくんの家から近い「給食のある中学校」への転校を進めたんだよ。
その後も、その先生は転校先の担任と連携を取り続けた。
Aくんは、毎日元気に自転車で学校へ通い、給食もしっかり食べて、部活もがんばっている——そんな近況が届くようになったんだ。
一人の先生が、こまめに気にかけて、すぐに周りとつながったから——Aくんは、自分に合った場所で、また歩き出せたんだよ。
3.「早ければ報告、遅ければ言い訳」
現場でよく言われる言葉があるんだ。
「早ければ報告、遅ければ言い訳」
少し厳しく聞こえるかもしれないけど、これはとても本質をついた言葉だよ。
気になる生徒の変化に気づいたとき、報告が遅れれば遅れるほど、対応の選択肢は狭まっていく。
小さな気づきを、その日のうちに共有する。
たったそれだけで、早期対応につながることがあるんだよ。
「まだ大丈夫かな」と思っているうちに、手遅れになることがある。
気になったら、その日のうちに動いてほしいんだ。
SSWのエピソード
こんなことがあったんだ。
ある担任が家庭訪問をしていたとき、不登校の生徒がぽつりと言ったんだよね。
「運動がしたい」って。
その担任はすぐにSSW(スクールソーシャルワーカー)に報告した。
するとSSWが、地域で開かれているスポーツ教室を見つけてきてくれた。
その子は学校には来られなかった。
でも——外の世界に出ることができたんだ。
「気になったことを、その日のうちに共有する」。
たったそれだけで、一人では絶対に気づけなかった選択肢が生まれることがある。
これが、チームで動くということだよ。
4.記録・共有がチームを動かす
「報告した」「連絡した」——でも、それが口頭だけで終わっていない?
口頭だけの情報共有は、伝言ゲームになりがちなんだよね。
- いつ
- 誰が
- 何を
- どう対応したか
これを記録として残して、学年・学校全体で共有することが、組織として動くための土台になるんだ。
記録は、自分のためだけにするんじゃない。
みんなで一緒に考えるためにあるんだよ。
記録があれば、担任が変わっても生徒の状況が引き継がれる。
「あのとき何があったか」を振り返ることもできる。
記録は、生徒を守るためのものだよ。
5.まとめ
不登校対応の土台は、この三つだよ。
✅ 一人で抱え込まない——チームで動くことが生徒を守る
✅ 早く動く——気になったその日のうちに共有する
✅ 記録・共有する——口頭だけで終わらせない
どれも、特別なことじゃない。
でも、意識して続けることで、確実に変わることがあるんだ。
次の記事では、「なぜ学校に来るのか」という問いから考える、不登校の未然防止についてお伝えするよ。
不登校の生徒と深く関わらなくても、今より悪くならないかもしれない。
関わったところで、学校に来られないかもしれない。
でもね——先生がつながりを持ち続けることで、その子の人生の何かの役に立てることがある。
先生って、そういう力を持っているんだよ。
忙しい毎日の中でも、その力を子どもたちのために使ってあげてほしい。
その一つひとつが、確かにその子の未来につながっているから。😊
毎日本当にお疲れさまです。
目の前のことでいっぱいいっぱいになるのは、それだけ一生懸命だという証拠だと思います。
でも、来られていないあの子も、ちゃんと先生のことを待っています。
一人で全部抱えなくていいんです。チームで、一緒に。
応援しています💕
🍵 おまけの話 —— あんのこのこの、今も残る後悔
実は私、以前中学校で教員をしていました。
そのときのクラスに、不登校の生徒がいたんです。
毎日の時間割連絡の電話、週一回の家庭訪問——学校から言われていたことは、ちゃんとやっていました。
でも今思えば、「こなしていた」だけだったんですよね。
目の前で問題行動を起こす生徒への対応に精一杯で、不登校のその子に心を向ける余裕が、正直なかった。
その子は、私が担任をしている間、一度も学校に来ることができませんでした。
離任するとき、その子のお母さんがわざわざお花を持ってお礼を言いに来てくださったんです。
私、何もできていなかったのに。
嬉しいよりも先に、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
ただこなすのではなく、ちゃんとその子に心を向けてあげればよかった。
一番しんどかったのは、もしかしたらお母さんだったのかもしれない。
もっと話を聞いてあげられたのに——
今も、後悔として残っています。
だからこそ、この記事を読んでくれた先生には、同じ気持ちを味わってほしくないな、と思います。
私にはできなかったけど——
「不登校の〇〇くん」じゃなくて、「教室にはいないけど、私のクラスの〇〇くん」として、ちゃんと心を向けてあげること。
それが、きっと一番大切なことだったんだと、今なら思います。💕
不登校の子への対応は結果が出ないからこそ、「もっとできたかも」「こうすればよかった」と迷うことが多いんだよね。
でも大切なのは、「その子のためにできることを、やり続けること」。
その気持ちは、きっと伝わっているよ。







