うちの子ね、最近クラスの子とちょっとギクシャクしてるみたいで…。「先生に言うのはイヤ」って言うし、でもこのまま放っておいて大丈夫なのかなって。
分かる!うちも前にあったよ~。親がどこまで口出すべきかって悩むよね。先生に相談した方がいいのか、でもあんまり大げさにすると、逆にこじれちゃいそうだし…。
そうそう!親が動いた方がいいのか、それとも子どもに任せるべきなのか…。
結局、どの対応がベストなのか分からなくて、モヤモヤするんだよね~💦
友達関係のトラブルは、子どもの成長にはつきもの。
子どもが友達トラブルに直面した時、どう対応するのがベストなのか、親なら一度は悩んだことがあるはず。
✅ 子どものケンカ、どこまで親が関わるべき?
✅ 先生に相談した方がいい? でも、それで余計にこじれたら…?
✅ いざという時、どうやって先生に伝えればいいの?
子どもが悩んだり、傷ついてる姿を見るのは辛いですよね。
1日でも早く解決してあげたい。でも、子どもが「自分で乗り越える力」を奪いたくない…。
「先生に相談する? 親が関わる? 子どもに任せる?」
う〜ん…どうしたらいいの?
こんなときは、生徒指導主事のキヨバートさんに聞いてみよう!
目次
1. 親はどこまで子どものトラブルに関わるべき?
2. 三つの解決方法をチェック
- 先生に相談する
- 保護者同士で解決を試みる
- 子ども同士で解決する
3. 先生に相談するメリット
4. 先生に相談する時のコツ
5. まとめ ―― どの選択肢を選ぶにしても大切なこと
1. 親はどこまで子どものトラブルに関わるべき?
子どもの友達関係は、保護者として気になるポイントの一つですよね。しかし、何か問題が起きたとき、保護者がどこまで関わるべきか迷うこともあります。
先生に相談すべきなのか、家庭で解決すべきなのか…。
大切なのは、親がすべてをやるのではなく、かといって全く手を出さないのでもなく、「子どもが自分で考えて行動できるようにサポートする」ことです。
でも、実際にやろうとすると、とても難しいですよね。
ここでは、考えられる主な3つの解決方法を挙げてみます。
2. 三つの解決方法をチェック
① 先生に解決してもらう
こんな考え方をする人が多い
✅ 「学校で起きたトラブルだから、学校で対応してほしい。」
✅ 「うちの子は自分の気持ちを上手く言えないから、先生がフォローしてくれたら助かる。」
✅ 「先生に知っておいてもらえば、何かあったときにすぐ対応してもらえる。」
メリット:
- 第三者の視点で公平に対応できる
- トラブルが大きくなる前に早めに対処できる
デメリット:
- 自分で解決する力を育てる機会を失うことも
- 子どもが「先生に言いつけた」と思われることも
先生に言いつけたと思われるのが嫌だから、「知っておいてほしいけど、直接は動かないで」と言われるケースはよくありますね。
💡学校に伝える前に、まず子どもに 「どうしたいの?」 と聞き、一緒に解決策を考えてから、「先生にどうしてほしいか」を具体的に伝えるとスムーズです。
② 保護者同士で解決を試みる
こんな考え方をする人が多い
✅ 「先生に頼るのは最後の手段として、まずは家庭内でできることをやるべき。」
✅ 「ママ友ネットワークを使えば、素直な気持ちで話し合えてすぐに解決できることもある。」
✅ 「先生に相談すると、学校のルールに沿った対応になりがちで、子どもの気持ちに寄り添えない。」
メリット:
- 親の目線で安心できる対応ができる
- 家庭の方針に沿った対応がしやすい
デメリット:
- 親同士のトラブルに発展するリスクがある
- 子どもが「何かあれば親が何とかしてくれる」と思ってしまうことも
💡 保護者が介入することで早期解決する場合もありますが、意図せず相手の親を責める形になり、かえってこじれることも多くあります。
僕も保護者の間に入って問題を解決するときは、今後、両保護者が教室で顔を合わせても気まずくならないような関係でいられることを必ず意識して話をしています。
③ 子ども同士で解決する
こんな考え方をする人が多い
✅ 「社会に出たら自分で問題解決しなきゃいけないから、今のうちから自分で考えて解決する力を育てたい。」
✅ 「いちいち先生に言うのは過保護すぎると思う。自分は親や先生に頼らずに解決してきた。」
✅ 「親や先生が介入すると、子ども同士の関係が悪化してしまう。」
メリット:
- トラブルを乗り越える力が育つ
- 子ども自身の成長につながる
デメリット:
- 解決できないまま悪化する可能性も
- 場合によっては、大人のサポートが必要
💡 「子どもに自分で解決する力を育てたい」という考えはとても大切です。
学校でも指導する際には、
✔ 「何がいけなかったのか」
✔ 「どうすればよかったのか」
✔ 「これからどうしていくか」
を子どもと一緒に考えます。
しかし、子どもは解決スキルがまだ十分でなく、大人のフォローが必要になる場面も多いです。
特にSNSで起きたトラブル は、子どもだけでは解決が難しく、対応が遅れると深刻な問題に発展することもあります。
そのため、大人が早い段階でサポートし、一緒に解決に向けて取り組むことが大切です。
どの方法にもメリット・デメリットがあるんだね。
状況に応じて、どの対応がベストなのかを考えていくといいね‼️
3. 先生に相談するメリット
「先生に言っても、結局大した対応をしてくれないことが多い。」
「学校に言っても何も変わらない。」
こんな意見を耳にすることもあります。
確かに、学校は罰を与えることができないため、どうしても長期的な指導になり、成果がすぐには見られなかったり、トラブルが繰り返されることもあります。
学校の対応に期待しすぎると、モヤモヤすることもあるかもしれません。
しかし、学校もできることは必ずあります。
先生と協力することで、子どもにとってより良い解決策が見つかるはず。
気になることがあれば、遠慮せず相談してみましょう!
相談の仕方を工夫すると、先生もより動きやすくなります。
4. 先生に相談する時のコツ
📌 先生に相談する時の3つのポイント
🟢 1. 事実をシンプルに伝える
✔「〇〇があって、子どもが悲しんでいます。」
🟢 2. 感情より状況を伝える
✔「私の気持ちとしては、〇〇を心配しています。」
🟢 3. 「先生と一緒に考えたい」というスタンスで話す
✔「先生、どうしたらいいでしょう?」(相談する)
✔「お忙しいとは思うのですが、〇〇してもらえますか?」(お願いする)
📌 先生に相談するべきか? 判断の基準
✅ 先生に相談したほうが良いケース
🔹 繰り返しトラブルが続いている(意図的に無視される、嫌がらせがある など)
🔹 友達関係の問題で、子どもが学校に行きたくないと言い始めた
🔹 身体的な危害が加えられた(叩く、蹴る など)
✅ 自分たちで対応できるケース
🔹 小さなケンカやすれ違い(「貸してくれなかった」「ちょっと言い合いになった」など)
🔹 本人が「自分でなんとかする!」と言っている場合
🔹 仲直りする気はあるが、少し時間が必要なとき(心配なら相談もあり)
5. まとめ ―― どの選択肢を選ぶにしても大切なこと
先生に相談するメリット
✔ 公平な立場で冷静に対応してくれる
✔ 感情的な対立を防げる
先生に相談するデメリット
⚠子どもの成長の機会を奪ってしまう可能性がある
⚠ 形式的な対応になりがち
どの方法が正解・不正解ということはありません。
まずは落ち着いて、子どもに 「何があったの?」 「どうしたいの?」 と聞いてみることから始めてみましょう。
そして、気になるようなら、学校の先生に相談することも選択肢の一つです。
子どもがより安心して学校生活を送れるように、子どもにとってベストな解決方法 を考えていきましょう!
困ったら先生に相談しつつ、子どもの気持ちをしっかり聞いてあげて、家庭でもフォローしていくといいんだね!
困った時こそ、一緒に考えてくれる人がいるって素敵なことだと思わない?