クラス替え、もうすぐだね〜。うちの子、“〇〇ちゃんと離れたらどうしよう”って、毎日ソワソワしてて💦
わかる〜!うちも、“仲いい子と同じクラスがいい”って言っててさ。
しかも、“新しいクラスで友達できなかったらどうしよう”とか言い出して…こっちが不安になるよね。
うんうん。本人が一番ドキドキしてるんだろうけど、親もなんか落ち着かないっていうか…。
子どもだけじゃなくて、親も不安になる「クラス替え」の季節。
特に、仲のいいお友達と離れてしまったら…?
ちゃんと新しい友達ができるかな…?
そんなふうに心配になるの、すごくよくわかります。
子どもたちにとって、クラス替えは人生の一大事!
誰と同じクラスになるのか、春休み中もずっと気にしている子は多いですよね。
私も中学生の頃「仲のいい友だちと離れたらどうしよう…」とドキドキしながら、教室前に貼り出されたクラス発表を見るのが、毎年、春の恒例でした。
教員として働いていた頃も、子どもたちは「担任の先生が誰か」よりも、「友だちと一緒のクラスになれたかどうか」の方がよっぽど大事みたいで…。
その姿に、思わずクスッとしながらも、友だちの存在がどれだけ心の支えになっているか、あらためて感じたものです。
わが家の子どもたちは小規模な学校に通っていて、こども園から中学校までずっと同じメンバー。
クラス替えのドキドキは経験していませんが、それでも「仲のいい友だちってありがたいな」と日々感じています。
だからこそ、クラス替えでお友だちと離れるかもしれないと不安になる気持ち、すごくよくわかります。
今回は、そんな春の“親子のドキドキ”に、少しでも寄り添えたらと思います。
そこで――
たくさんの子どもたちを見てきた現役教員のキヨバートさんに、『クラス替えの不安にどう向き合えばいいか?』を聞いてみましょう!
\キヨバートさーん!お願いしまーす!/
1.「友だちがいないクラス」でも大丈夫!先生が見ている子どもたちの姿
こんにちは!現役中学校教員のキヨバートです。
春といえばクラス替え――これはもう、年度初めの一大イベントですね!
先生たちも春休みの間に、子どもたちが新しいクラスで良いスタートが切れるように、たくさんの準備をしてこの日を迎えます。
でも、子どもにとってクラス替えは、「大きなストレス」になることもあります。
特に「仲のいい友だちと同じクラスになれるかどうか」というのは、ほとんどの子が気にしていることです。
実際、僕が見てきた子どもたちも、クラス発表の名簿を見てがっかりする子、そわそわ落ち着かない子、「キャーキャー」と騒いでる子、いろんな姿がありました。
親としては、わが子が仲の良い子とクラスが離れて、落ち込んでいる姿は見たくないでしょうし、仲の良い子と同じクラスになって、楽しく学校に通ってほしいと思いますよね。
でもね――
「友だちがいないクラス」=「うまくいかないクラス」とは限らないんです。
🟡 クラス替え直後、一人でいる子はめずらしくない
新しいクラス、最初は誰もが緊張しています。
実は、どの子も“新しい友だちができるか不安”なんです。
だから、はじめの数日は一人で過ごす子がいても、よくあること。
先生はそんな子たちの様子を、ちゃんと見ています。
「この子、今ちょっと孤立してるかな」「声をかけた方がよさそうだな」と感じたら、
さりげなくペアにしたり、グループ活動でつなぐ工夫をしています。
一人でいる=すぐに心配、ではないよ
2.【先生目線】「一人でいる子」は2タイプ。見守りのヒント
クラス替えのあとは、どの子も緊張していて、新しい友だちができるか不安なものです。
でも、一人でいるからといって、すぐに「このままで大丈夫?」と焦る必要はありません。
先生たちは、子どもの様子をよく見ながら、「その子にとってのちょうどいい関わり方」を探っています。
✅ ①大丈夫なパターン(心配しすぎなくてOK)
- 休み時間に本を読んでいる/絵を描いている/静かに過ごしている
→ 本人が心地よい時間を過ごしている。無理に人と関わろうとしていないだけ。 - 授業中やグループ活動では話している
→ 最低限のコミュニケーションは取れていて、学校生活に支障はない。 - 「まあそのうち友だちできるよ」と明るく言っている
→ 一時的な状況。子どもなりに流れをつかもうとしている。
📌こういう場合は、自分のペースで馴染んでいく途中なので、心配しすぎなくて大丈夫です。
⚠️ ② 気をつけたいパターン(先生も注意して見ている)
- ずっと一人。話しかけられても反応が薄い
→ 心が閉じ気味な可能性。周囲との距離が大きい状態。 - お昼もずっと無言/給食が進まない/表情が硬い
→ 強い緊張や不安を感じているかもしれない。 - 家で「学校つまらない」「行きたくない」と言い出した
→ 家でのSOS。早めに先生に共有してOK。 - 泣く・お腹が痛いなど、体に出るサイン
→ 本人も気づいていない“心のサイン”が出てる場合も。
📌こんなサインが見られたときは、「慣れれば大丈夫」と決めつけず、早めに先生と共有するのがおすすめです。
「一人でいる=心配」ではなく、「どう一人でいるか」「どんな様子か」がポイント!
子どもにはそれぞれのペースがあるから、“一人でいること”=悪いことではないよ🍀
ただ、「いつもと違うな」「しんどそうだな」と感じたときは、遠慮せず学校に相談を。
◆ 実際にあった!クラス替え後のエピソード
実際に、こんな子どもたちがいたよ。
🟢 少人数の小学校から来た女の子の場合
クラスに知っている子がほとんどいなくて、入学後しばらくしてから欠席が続くように。
保護者の方から「なじめるか心配で…」と相談を受け、同じ小学校だった子とペアになる活動を増やしたり、雑談や係活動で他の子と関われるように工夫しました。
元々明るい子だったので、1学期の終わりにはクラスのムードメーカーになっていましたよ。
🟢 「仲のいい子がいない」と泣いた男の子の場合
クラス替え後、登校を渋り、家で泣くようになってしまった子も。お母さんも心配で涙ながらに相談してくれました。
本人は「一人ぼっちだと思われたくない」と気にしていたため、教室ではあえて特別な声かけはせず見守りながら、お母さんと連携をとっていました。
部活や行事を通して徐々に関係が広がり、2学期には「クラスメイトと遊びすぎて成績が落ちた!」と笑えるくらい元気に。
その後は勉強もがんばり、すっかりクラスにもなじんでいました。
🟢 同じ班の子と合わなかった女の子の場合
真面目で正義感の強い女の子が、新しいクラスで同じ班になった男の子とどうしても合わず、登校を渋るように。
「何度注意しても聞いてくれないのがつらい」と打ち明けてくれて、保護者の方と相談。
「先生にそっと伝えて、先生から注意してもらう」形に対応を変更。
その後は関係も落ち着いて、同じ班の男の子の冗談に一緒に笑えるようになり、元気に登校できるようになりました。
どの子にもそれぞれの背景や思いがあって、ちょっとしたサポートで大きく変わるんだね。
だからこそ、「うまくいっていないかも?」と思ったら、早めに先生へ相談すればいいのかな。先生に相談するときのポイントはある?
まずは先生たちに現状を知ってもらうために、感情的にならず事実や状況をシンプルに伝えることが大切だね。
「先生、なんとかして!」ではなく、「一緒に考えたい」というスタンスで相談してもらえると、先生たちも動きやすいよ🍀
3.親ができるサポートは?焦らず・比べず・聞きすぎず
クラス替えのあとは、子どもが新しい環境に慣れるまでに時間がかかるのが普通です。
でも、つい心配になって、毎日のように
「友だちできた?」「今日は誰と遊んだの?」
と聞いてしまう…その気持ち、よくわかります。
「大丈夫だったかな?」って気になるんですよね💦
でも実はこれ、子どもにとってはプレッシャーになることもあるんです。
🍀「焦らない」
新しい環境に飛び込むのは、大人でも大変なこと。
「早く友だちを作らなきゃ」「みんなと仲良くしなきゃ」って急がなくても大丈夫。
子どもにはそれぞれのペースがあります。
「大丈夫、大丈夫」と安心して見守ることが、一番のサポートです。
🍀「比べない」
「〇〇ちゃんはすぐに友だちできたみたいよ」
「お兄ちゃんのときはもっと早かったのに」
――そんなふうに、他の子や兄弟と比べるのはNG。
子どもはみんな違います。
今は、その子なりの“土台作り”の時期。
比べるよりも、
「あなたはあなたのペースで大丈夫だよ」と伝えてあげてください。
🍀「聞きすぎない」
子どもが何も話してくれないと心配になりますよね。
でも、毎日のように
「友だちできた?」「誰と遊んだの?」「今日は話せた?」
と聞かれると、子どもは“期待されてる”と感じて焦ってしまうこともあります。
代わりに、
「今日は給食おいしかった?」
「何の授業があったの?」
など、友だち以外のことも交えながら、ゆる〜く話すのがおすすめです。
親にできることは、無理に“何かをさせる”ことではなくて、
「安心できる場所を家に用意しておくこと」なんだ。
学校から帰ってきた子どもと、一緒においしいスウィーツとあったかいお茶を飲みながら、“だらーんとだんらんな時間”を過ごすのも素敵だよね☕️💕
子どもにとって、家は“安心して戻れる場所”であることが一番大切です。
たとえ学校で緊張していても、家でホッとできれば、また明日頑張れる。
そしてもし、不安な様子が続くようなら、どうか遠慮せず先生に相談してください。
「家でこんな風に話しています」と教えてもらえると、学校でもより丁寧に見守ることができます。
新しいクラスは、“今”はまだ見えないだけで、これからつながっていく場所です。
焦らず、子どものペースを信じて、ゆっくり見守っていきましょうね。
4.【まとめ】クラス替えの不安、子どもの力と親の安心が支えになる
クラス替えの季節は、子どもも親もそわそわするもの。
特に、
「仲のいい友だちと離れたらどうしよう」
「新しい友だちができなかったら…」
という不安は、誰にとっても自然な感情です。
でも、子どもたちはちゃんと、自分なりのペースで新しい環境に馴染んでいく力を持っています。
親ができることは、焦らず、比べず、見守ること。
もし心配が続くようなら、先生と一緒に見守っていくという選択もあります。
子どもにとって家が“安心できる居場所”であることが、何よりの支えになります。
この春も、きっと少しずつ、自分の居場所を見つけていけるはず。
親子でゆっくり、歩んでいけますように🌸
大丈夫、きっと新しい一歩が待ってるよ。
今日のドキドキは、明日のワクワクにつながってるわ🍀