キヨバート先生!去年教えてもらった自己紹介の例文、参考にして自分なりにアレンジして話してみたんです。
おっ、どうだった?
悪くはなかったと思うんですけど……
なんか、もっと子どもの心にグッと届く自己紹介にしたくて。
いい欲が出てきたね😊 それ、次のステップだよ。
“何を話すか”は去年やった。今年は”どう話すか”だね!
\この記事では/
子どもの心に届く自己紹介のための「考え方のプロセス」をキヨバートさんが解説します。
去年の記事で「何を話すか」を学んだ先生も、今年初めて読む先生も、ぜひ参考にしてみてください。
→子どもたちの心をつかむ自己紹介!現役教員が教えるポイントとそのまま使える例文4つ
はじめに
こんにちは!現役教員のキヨバートです。
公立中学校で教員歴20年以上、生徒指導主事として今も毎日、子ども・保護者・先生たちの悩みに向き合っています。
今日も、職員室での「キヨバート先生、ちょっと聞いて〜」の雰囲気で答えていくよ☕️✨
前の記事では「何を話すか」のポイントと例文を紹介したよね。
でも今日は、もう一段深いところ——「どう話すか」の話をしていくよ😊
「何を話すか」より「どう話すか」が大事な理由
自己紹介というと、「面白いネタを入れよう」「趣味を話そう」「ゲームをして盛り上げよう」と考えがち。
もちろん、それも悪くない。
でも、子どもたちが本当に見ているのはそこだけじゃないんだ。
子どもたちが感じ取ろうとしているのは、こんなこと。
- この先生は自分たちを大事にしてくれそうか
- 話を聞いてくれそうか
- 一緒に頑張れそうか
つまり、先生の「姿勢」!
うまい話より、思いのこもった言葉の方が、ずっと子どもの心に残るんだ。
僕が悩むのは『何話そう?』より『どう話そう?』なんだよね。
子どもたちの実態と自分の思いを考えて、そこにつながるエピソードを選んで話しているよ。
3つのプロセスで考えてみよう
① 子どもの実態をできる範囲で知る
まだよく知らない子どもたちだからこそ、知り得る情報は集めておこう。
前担任から様子を聞く、
学年の雰囲気をつかむ、
学校のカラーを知る
——完璧でなくて大丈夫!
知ろうとして準備する姿勢が、話し方にもにじみ出る。
知らない子たちだからこそ、知り得る情報は駆使しておかないといけないと思ってるよ。
② 自分の「思い」をはっきりさせる
このクラスをどんな場所にしたいか。
安心できる場所?
挑戦できるクラス?
思いやりのある集団?
この「思い」が決まると、話す内容が自然に決まってくる。
③ 思いにつながるエピソードを選ぶ
すごい経験でなくて大丈夫。
大切なのは、思いにつながるかどうか。
- 挑戦してほしいなら → 自分が失敗から学んだ話
- 思いやりを育てたいなら → 誰かに助けられた経験
- 力を合わせるクラスにしたいなら → 仲間と乗り越えた経験
エピソードは”面白いかどうか”より、”自分の思いと子どもの実態につながるかどうか”で選ぶ。それだけで、話がぐっと届くようになるよ。
📝 コラム:キヨバートの職員室ノート
☔️ある雨の日の入学式——僕が「どう話すか」を実感した日のこと
転勤して初めて迎えた入学式の日、空は朝から重くどんよりと曇っていました。
式が始まる前、生徒たちは軒下で長い列を作って待っていました。
冷たい雨が降り続ける中、先輩たちが黙々と誘導を続けてくれていました。
式が終わって教室に戻ると、子どもたちの顔はくたくたに疲れていました。
緊張と寒さと、長い待ち時間。当然です。
僕は、準備していた話をやめることにしました。
でも、やめたのは「内容」だけです。
自分の中にあった2つの意図は、変えませんでした。
ひとつは、「この学校に来てよかった」と思ってもらうこと。
入学したばかりの子どもたちが抱えている不安を、少しでも和らげたかった。
もうひとつは、「思いやりを持って、みんなで力を合わせるクラスにしたい」という願いを伝えること。
その意図を胸に置きながら、その日に実際に見た3つの場面を話しました。
1つめ。
雨の中、式が終わるまでずっと後輩のために誘導を続けてくれた先輩たち。
「この学校には、君たちのことを大事に思ってくれる先輩がたくさんいるよ。」
2つめ。
列で待っているとき、他の学年の先生が僕のところに来てくれました。「キヨバート先生、リボンを落とした生徒がいませんか?」と、拾ったリボンを届けに来てくれたんです。僕は先頭にいたから気づけなかった。本当に助かりました。
「この学校の先生たちは、みんなのことをちゃんと見てくれているよ。」
3つめ。
そのリボンを拾ったのは、このクラスの誰かでした。知らない先生に、勇気を出して声をかけてくれた。
「先生が一番嬉しかったのは、これだよ。自分のクラスにそんな子がいるって、本当に誇らしかった。」
そして最後に、こう伝えました。
「中学校に入学して、不安な人もいると思う。
でもこの学校には優しい先輩と先生がいる。
そして、優しい君たちがいる。だから大丈夫。
先生も4月からこの学校に来たばかりで、不安だった。
でも今日、君たちを見て、やっていけると思えたよ。
ありがとう!
これから仲間を思いやり、力を合わせて頑張っていこう。」
3年後の卒業式の日。
保護者の方が声をかけてくださいました。
「先生、入学式に話してくれたこと、覚えていますか?私、すごく納得して聞いていたんです。」
準備した話の内容は変えた。
でも、伝えたかった思いは変えなかった。
あの日、子どもたちの疲れた顔を見て、その場で話す内容を選び直したこと。
それがきっと、3年後まで残る言葉になったんだと思っています。
「どう話すか」は、スキルじゃない。
目の前の子どもたちを見て、自分の思いを込めて、その場で選ぶものだと、僕は思っています。
あの雨の日、リボンを拾ってくれた新入生みたいに——何か特別なことをしたわけじゃない。
でもその子の「誰かのために動こう」という姿勢が、クラス全体に温かいものを残した。
先生の自己紹介も、きっと同じです😊
若い先生へ
完璧な自己紹介をしなくて大丈夫!
噛んでもいい。
緊張してもいい。
子どもたちは、先生の完成度より、
「自分たちを見てくれているか」
「大切にしようとしているか」
そこを感じ取る。
自己紹介とは、自分を上手に見せる時間ではなく、
「私はあなたたちを大切にしていきます」と伝える、最初の時間なのかもしれないね😊
新年度は先生も緊張するよね。でも大丈夫!
子どもたちのことを考えて準備した言葉は、ちゃんと届くよ。
あなたらしい言葉で、素敵なスタートを切っていこう✨
新年度、先生も子どもたちも、同じくらいドキドキしているんですよね。
そう思うと、なんだか少し気持ちが楽になりませんか?
先生とクラスの子どもたちの、はじめましての瞬間があたたかいものになるよう、応援しています❣️✨
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