公立中学校教員歴20年以上・生徒指導主事 キヨバート
4月が終わり、ほっと一息ついているころじゃないでしょうか。
クラスの顔と名前も一致してきて、授業のリズムもつかめてきた。
でも、子どもたちの人間関係はまだ「表面上仲良し」の段階だったりしませんか?
実はこの時期こそ、クラスの人間関係をもう一段深めるチャンスなんです。
今回は、ぼくが実際に使ってきた「ライフスキル活動」を3つ紹介します。
1. ライフスキル活動って何?
「ライフスキル活動」とは、生きるために必要な力を育てる活動のことです。
コミュニケーション力、自己理解、感情のコントロール、協力や意思決定の力などを、遊びや話し合いを通して楽しく身につけていくものです。
難しく聞こえるかもしれないけれど、要するに「子どもたちが自分の気持ちを言えるようになる」「お互いのことを理解し、思いやりを持てるようになる」ための活動です。
これが積み重なると、クラスのトラブルが減り、授業や学校生活がスムーズになっていきます。
生徒指導の観点からも、ここは大事にしてほしいところです。
2. 1か月たった「今」がベストタイミング
4月の始まりは、子どもたちも緊張していて、まだ「いい子」でいようとしています。
でも1か月経つと、少しずつ本音が出てくる。
この「素が出てきたころ」に人間関係を深める活動をやると、効果が格段に違います。
それに、学校生活のリズムも整ってきているので、活動に集中しやすい。
授業を圧迫しすぎず、学活や総合の時間にさっと取り入れられるのも、今の時期ならではです。
3. 人間関係を深めるライフスキル活動3選
① いいところシャワー(スプレッドシートVer.)
ねらい:自分と友達のよさに気づき、互いの存在を認め合う
縦軸に「名前(自分の)」、横軸に「記入者の名前」が入ったスプレッドシートを用意します。
一人ひとりがクラスメートに向けて「〇〇さんのいいところ」を1つずつ入力し、最後に自分の欄を見返して仲間からの言葉を受け取ります。
「背中に手形を貼ってメッセージを書く」という活動が有名ですが、中学生になると体に触れることに抵抗がある子もいます。
スプレッドシートなら全員が安心して参加できます。
データとして残るので、通知表や学級通信にも活用できますよ。
☝️タブレットが使えない環境では、付箋を使った紙バージョンでもOK!
一人ひとりの名前を書いた台紙を用意して、付箋にメッセージを貼っていくだけで同じ活動ができます。
② 2分間インタビュー
ねらい:自分から相手に関わる力を育てる。自分のよさに気づき、自信を持つ。
ペアになって、「好きなこと」「得意なこと」「将来の夢」などをテーマに2分間インタビュー。
役割を交代して再度2分間。
その後「〇〇さんは△△が好きなんです!」と全体で紹介し合い、その子のいいところも伝え合います。
「自分にはいいところなんてない」という子も、「友達からこう言われています」の一言があるだけで、自信を持って話せるようになります。
質問項目を用意しておくと、会話が苦手な子も安心して参加できます。
③ クラスの宝さがし
ねらい:「自分を知ってもらえる喜び」と「クラスの多様さ」を再確認する
4月に書いた自己紹介カードから「宝のヒント(好きなこと・学期の目標など)」をランダムに読み上げます。
生徒たちは「これは〇〇さんだ!」と宝=友達を探しに行き、正解発表のあとに先生からのポジティブなコメントと全員からの拍手を送ります。
顔を真っ赤にして恥ずかしがる子もいるけれど、自分のことを認めてもらえるのは、まんざらでもない様子です。
先生のコメントひとつで、その子の個性がクラスで認められると同時に、先生と子どもの関係も深まります。
4. ちょっとしたきっかけで、クラスは変わる
難しい活動じゃなくていいんです。
子どもたちが「ちょっと話してみようかな」「もう少しその子のことを知りたいな」と思えることが大切です。
今やっている活動を少し工夫するだけで構いません。
その小さな「きっかけ」が、クラスを変えていきます。
若い先生こそ、こういう工夫ができる立場です。
失敗を恐れず、ぜひチャレンジしてみてください。
子どもたちと一緒にクラスを育てていきましょう🌟
いかがでしたか?
同じクラスにいても、友達の意外な一面って、きっかけがないとなかなか知れないもの。
キヨバートさんの実践例、どれか一つでも『これ、やってみようかな?』と思えるものがあったなら嬉しいです😊
先生たちの毎日が、少しでも楽になりますように🍀





